2025年5月19日から22日まで、大阪・関西万博会場内の「EXPOメッセ（WASSE）」にて開催された「EXPO2025 日本盆栽・水石展」に行ってきました。この展示会は、日本の伝統文化である盆栽と水石の魅力を国内外に発信し、次世代へ継承することを目的としています。盆栽を愛する者として、私もこの展示会に足を運び、その素晴らしさを肌で感じてきました。
歴史と現代が融合した展示内容
1970年の大阪万博に出展された名品の数々や、江戸幕府最後の将軍・徳川慶喜公が愛したという黒松「鎧掛けの松」など、歴史の重みを感じる盆栽に思わず息を呑みました。
また、将棋ファンとしても興味深かったのが、2021年の将棋棋聖戦第一局で藤井聡太棋聖と渡辺明名人（当時）が対局した際に飾られた盆栽の特別展示。盤上の静かな勝負に彩りを添えたあの盆栽を、実際に間近で見られたのは感激でした。
多彩な展示と即売ブース
会場には、全国から集まった約150席の盆栽や水石、盆器がずらりと並び、どれも個性と迫力に満ちていました。それぞれの作品が語りかけるようで、見て回るだけでも時間を忘れるほどです。
さらに、会場内には即売ブースが設けられ、盆栽素材や関連資材の購入が可能でした。普段なかなか出会えない珍しい鉢や道具に出会えたのも、今回の展示会の大きな魅力。実際に購入している方々の笑顔も印象的で、盆栽愛好家にとっては夢のような空間だったと思います。
盆栽文化の未来への継承
この展示会は、大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」とも深く共鳴していると感じました。自然と共に生きる盆栽の世界は、まさに“いのち”そのもの。作品に込められた職人の情熱や、そこに流れる時間の尊さが、来場者の心にそっと根を下ろしていくようでした。
これまで以上に、盆栽文化が日本国内だけでなく世界へ広がり、次の世代にもしっかり受け継がれていくことを願っています。私自身も改めて、盆栽の魅力を伝える活動を続けていきたいと思いました。
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