「亡くなった父が大切にしていた盆栽が、庭に何十鉢も並んでいる…」 「これらは税金(相続税)の対象になるのだろうか? いくらで申告すればいいのか?」
遺品整理の際、預貯金や不動産と違って、価値が分かりにくいのが「盆栽」です。
生き物であるため、放置すれば枯れて価値がゼロになる一方で、銘木であれば、数百万円、時にはそれ以上の価値がつくことも珍しくありません。
もし、高額な盆栽を「ただの植木」として安く申告してしまうと、後から税務調査で指摘され、追徴課税などのペナルティを受けるリスクがあります。逆に、価値がないものを高く見積もりすぎて、無駄な相続税を払ってしまうケースも後を絶ちません。
今回は、盆栽専門買取・岳盆栽(Gak Bonsai)の代表・勝村が、「盆栽の相続税評価」について、税務上の区分(美術品か家庭用財産か)や、正しい査定方法について、どこめりも詳しく解説します。
1. 盆栽は「相続税」の課税対象になるのか?
結論から申し上げますと、盆栽は相続税の課税対象です。
相続税法において、相続税がかからない財産(非課税財産)は、墓地や仏壇などの「祭祀財産」に限られます。趣味で集めていた盆栽は、絵画や骨董品、あるいは家具などと同じく「動産」として扱われ、資産価値がある限り評価・申告が必要です。
「評価額」はどうやって決まる?
国税庁の財産評価基本通達において、盆栽のような動産は「売買実例価額」や「精通者意見価格」などを参酌して評価することとされています。
簡単に言うと、「今の状態で市場に出したらいくらで売れるか(時価)」が評価額となります。しかし、ここには大きな落とし穴があります。
それは、「盆栽は、見る人によって価値が天と地ほど変わる」ということです。
2. 「家庭用財産」と「美術品」の境界線

税務申告の実務上、家にあるすべての家財道具を一つ一つ鑑定するのは現実的ではありません。そこで、盆栽の評価においては、大きく2つの区分に分けて考えます。
① 家庭用財産(一般動産)としての一括評価
これは、「1点あたりの価値が1万円以下」と見なされるような盆栽です。
ホームセンターで購入したような小品盆栽や、まだ素材の段階である若木などがこれに該当します。これらは、家具や家電などと合わせて「家財一式 〇〇万円」という形で、「家庭用財産」として一括計上することが一般的です。
相続税申告の際も、個別の明細を作る必要がないケースが多く、比較的処理は簡単です。
② 美術品・骨董品としての個別評価
問題となるのは、こちらです。 「1点あたりの価値が10万円を超える」ような価値ある盆栽は、税務上、「美術品・骨董品」に準ずる扱いとなり、個別に評価額を算定する必要があります。
特に、以下のような盆栽は要注意です。
- 有名な盆栽作家の作品(鉢に落款がある、樹形が整っている)
- 樹齢が長い古木(幹が太く、肌が荒れている松柏類など)
- 展示会(国風盆栽展など)への出品歴がある木
- 有名産地の高価な鉢に入っているもの
これらは、1鉢で数十万円、数ビャ万円の値がつくこともあります。これらを「家庭用財産」に混ぜて申告してしまうと、税務署から**「申告漏れ」**を指摘されるリスクが非常に高くなります。
3. 素人判断の危険性!「評価ミス」が招く2つのリスク

「どうせ枯れ木だし、価値なんてないだろう」 「逆に、父が『これは高い』と言っていたから、高額で申告しないと…」
専門家の目を通さず、ご家族の感覚だけで評価額を決めることには、大きなリスクが伴います。
リスク① 過小評価による「追徴課税」
もっとも怖いのがこのパターンです。 例えば、市場価値が100万円ある盆栽を「ただの植木だから評価額1,000円」として申告したとします。
税務署は、被相続人(亡くなった方)の趣味や購入履歴、銀行口座の出金記録などを詳細に調査します。「過去に盆栽園へ多額の振込がある」「有名な愛好家であった」という事実があれば、当然「高額な盆栽が残っているはずだ」と推測されます。
調査の結果、申告額と実勢価格に大きな乖離があると判断されれば、不足分の税金に加え、過少申告加算税や延滞税が課せられます。
リスク② 過大評価による「税金の払いすぎ」
逆のパターンも意外と多いものです。 お父様が「これは100万円で買った」と言っていたとしても、それはあくまで「購入時の価格」です。
盆栽は生き物です。購入後に手入れを怠って樹形が崩れていたり、枝が枯れていたりすれば、現在の価値(時価)は大きく下がっている可能性があります。
また、バブル期に購入した盆栽は、現在では相場が下がっていることもあります。 現在の時価が10万円しかないのに、購入時の記憶で100万円と評価して申告すれば、その差額分に対する相続税を無駄に払いすぎることになります。
4. 正しい評価額を出すための「精通者意見価格」とは?
では、どのようにして適正な評価額(時価)を算出すればよいのでしょうか。
税務申告において、骨董品や盆栽のように定価がないものの評価には、「精通者意見価格(せいつうしゃいけんかかく)」が採用されます。
これは、その分野の専門家(精通者)が、市場の取引事例や現物の状態を見て算出した「鑑定額」のことです。
誰が「精通者」なのか?
ここで重要になるのが、「誰に査定を依頼するか」です。
- × リサイクルショップ: 家電や家具がメインであり、盆栽の芸術的価値や樹種ごとの相場を理解していません。評価がゼロになるか、適当な金額をつけられる可能性があります。
- △ 植木屋さん: 庭木(造園)と盆栽は全く別物です。剪定技術はあっても、盆栽としての「古美術的な価値」の鑑定は専門外であることが多いです。
- ○ 盆栽専門の買取業者・販売店: 市場(オークション)での最新の落札相場を把握しており、樹形、樹齢、鉢の価値を総合的に判断できます。
税理士の先生であっても、盆栽の目利きができる方はまずいらっしゃいません。そのため、税理士から「専門業者に見積もりを取ってください」と指示されるケースがほとんどです。
5. 遺品整理における盆栽特有の問題「時間の壁」

相続の手続きは、10ヶ月という申告期限がありますが、盆栽にはもっとシビアな「命の期限」があります。
これが、絵画や陶器などの美術品と決定的に異なる点です。
- 水やり: 季節によっては1日休むだけで枯れます。
- 病害虫: 放置すると虫が湧き、資産価値がなくなります。
- 環境: 室内に置きっぱなしにすると弱ってしまいます。
相続の話し合いがまとまるまで、あるいは税務評価が終わるまで…と放置している間に、盆栽はどんどん劣化し、価値を失っていきます。
「評価額が決まる頃には枯れてしまい、ゴミとして処分費用がかかった」となっては本末転倒です。
そのため、盆栽の遺品整理においては、「できるだけ早期に、専門家の査定を受け、評価額を確定させると同時に、売却(換金)や譲渡の道筋をつける」ことが、資産を守る上でもっとも賢明な判断と言えます。
6. 岳盆栽(Gak Bonsai)が提供する「査定・評価」ソリューション
私ども「岳盆栽」では、盆栽の買取だけでなく、相続税申告や遺産分割協議に必要な「査定」のみのご依頼も承っております。
① 税務申告に使えるレベルの「適正査定」
弊社は、国内だけでなく海外への輸出ルートも持っており、グローバルな視点で現在の盆栽の相場を熟知しています。 「作家名」「樹種」「サイズ」「状態」「鉢の価値」などを詳細に確認し、根拠のある査定額を提示します。
この査定結果は、遺産分割協議の資料として、あるいは税理士へ提出する「時価の根拠資料」として活用いただけます。
② 高額な「銘木」から「小品」まで幅広く対応
「美術品」クラスの高額盆栽はもちろん、「家庭用財産」扱いとなる一般的な盆栽まで、まとめて査定いたします。 「どれが高くて、どれが安いのか分からない」という状態でも、私たちが仕分けを行い、それぞれの価値を明確にします。
③ 全国出張対応で、その場で引き取りも可能
査定額にご納得いただき、その場で売却を決断された場合は、現金での買取・引き取りも可能です。 これにより、「水やりの負担」や「枯らしてしまうリスク」から即座に解放され、現金化された資産を納税資金や遺産分割に充てることができます。
もちろん、「まずは価値を知りたい」「見積書だけ欲しい」というご相談も大歓迎です。
7. まとめ:盆栽の相続は「スピード」と「専門家」が鍵
盆栽の相続税評価について解説してきましたが、ポイントをまとめると以下のようになります。
- 盆栽は相続税の対象。 1点5万円以下のものは「家庭用財産」として一括計上、高額なものは「美術品」として個別評価が必要。
- 自己判断は危険。 安すぎると追徴課税、高すぎると払い損になる。
- 専門家の鑑定(精通者意見価格)が必須。 一般的なリサイクル店ではなく、盆栽専門店に依頼する。
- 時間との勝負。 評価を迷っている間に枯らしてしまうのが最大の損失。
大切なお父様、ご家族が愛した盆栽です。 その価値を正しく理解し、次の世代へ、あるいは新しい愛好家の方へと引き継ぐことこそが、最も良い供養になると私たちは信じています。
「蔵にある盆栽の価値がわからない」 「税理士に査定書を出してほしいと言われた」 「管理できないので、早く引き取ってほしい」
そのようなお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度、岳盆栽にご相談ください。 日本全国、私が責任を持って査定に伺います。
【お問い合わせはこちら】
盆栽の遺品整理・生前整理、相続に伴う査定評価のご相談は、実績豊富な岳盆栽にお任せください。お写真による簡易査定も受け付けております。
公式サイト: https://bonsai-kaitori.work
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お電話でのご相談: 070-4038-5945
【運営会社】 岳盆栽(Gak Bonsai ) 代表:勝村 岳世 本社:広島県豊田郡大崎上島町中野1649-14 ※全国出張買取対応(関東・関西・九州等、提携拠点あり)

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